2015年2月6日金曜日

韓国系企業を強制捜査 未成年を含む労働者129人を救出、人身売買の疑いで韓国人の身柄拘束 メキシコ

【2月6日 AFP】メキシコ当局は5日、身体的および性的虐待を受けたと訴える韓国人経営の衣料会社の未成年者6人を含む従業員129人を救出したと発表した。

 全国移民局(National Migration Institute、INM)によると、労働者からの情報によりイエス・インターナショナル(Yes International)社のオーナーや経営者と特定された韓国人4人の身柄が、メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州の検察当局に引き渡された。

 アルデリオ・バルガス・フォサード(Ardelio Vargas Fosado)INM調整官が記者団に述べたところによると、匿名の通報を受けた当局が4日、同州サポパン(Zapopan)町にある同社を強制捜査した。同調整官は4人に「人身売買の疑い」がかけられているとしている。

 当局によって救出されたのは、女性121人と男性8人で、うち6人は16~17歳の未成年者だった。労働者らは検察当局に対し「身体的・性的虐待や脅迫、心理的な害、過酷な勤務日程」といった被害を受けたと話したという。拘束された韓国人4人は、合法的滞在者であることを証明できなかったという。ハリスコ州主任検察官は、児童虐待と性犯罪があったかどうか捜査中と述べた。

 労働省関係者によると、従業員たちは汚染物質が存在する作業場で「非衛生的」な環境の中で働かされ、火災危険物を取り扱っていたが、会社には防火設備は一切なかった。また当局者らによると、従業員は契約を結ぶことなく働き、1日当たりの労働時間は法で定められている8時間を超え、昼食時間は30分ではなく15分だけで、残業料も支払われず、医療費の補助も受けていなかった。(c)AFP









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